皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。
お客様より 「左利き用の財布って無いの?」
と言うご意見を一定数いただきます。
仕事柄様々な財布を手にするのですが、左利き用の財布って確かに少ない。
販売しているブランドについて調べてみます。
目次
左利きだと普通の財布が使いにくい
一般的な財布は右利き用に作られています。
長財布にしろ、三つ折り財布にしろ、「左手に財布を持ち、右手でお金を取り出す」事を想定したデザイン。
左利き用の財布はその構図が逆、右手で財布を持つことを想定してデザインされます。
左利きの人が普通の財布を使うと、構造が逆になる為、カードが取り出しにくくなったり、小銭入れが開けにくかったりと不便そのものです。
(※右利きの方は試しに右手に財布を持って、左手で中身を出す動作をしてみてください、しっくりこないと思います。)
左利き専用を財布を販売しているメーカーは少ない
ざっくりとしか調べていませんが、左利き専用を出しているメーカーは少なく感じます。
なぜか?
それは、コストの問題が大きいでしょう。
まず、財布を作るとき革をパーツごとに切り出します。
この時左利き用のパーツ財布を縫製する事を考えると、単純に縫製コストが2倍。
それに見合う売り上げが見込めるかというと・・・・
う〜〜ん・・・難しいでしょう。
(ちなみにうちのメーカーも専用は出してないです。)
左利きの人の財布の選び方
それでは、左利きの人はどのような基準で財布を選べばいいのでしょうか。
ブランドや使いやすい財布を提案します。
シンメトリータイプの財布
シンメトリーとは対称という意味。
財布でいうと、がま口財布なんかがこれに当たります。
このタイプの財布は、利き手を選ばせません。
ただ、左利きの人が使う場合がま口の開け方が逆になる為、開けづらいかもしれません。
シンメトリータイプで言えば、下記のようさ財布は如何でしょう。
左右対称でどちらにカード、小銭を入れても使える為利き手を選びません。
シンプルな作りですが、コンセプトがいいですよね!
メーカーに問い合わせてみる
これです。
どうしても欲しい財布の場合。
ダメ元でメーカーに問い合わせを入れてみましょう。
因みにウチのメーカーは「基本受け入れ不可だが、別料金で要検討」となってます。
依頼するメーカーによりますが、案外相談に乗ってくれたりします。
まずは勇気を持って、要相談ですね!
クラウドファンディングサイトやハンドメイド販売サイトで探す
個人のクリエーターさんから、財布を購入してみるのいかがでしょう。
メーカーで探すのではなく、個人で出品しているクリエーターさんから購入するという訳です。
ここも要相談で、欲しいものが右利き用しか無い場合相談してみるのもありです。
左利き用財布を展開しているブランド
abrAsus(アブラサス)
定番のアブラサス、「薄い財布」の左利き用タイプになります。
世界一薄い二つ折り革財布を目指したと言うだけあり、その実力は本物。
カードやお札を入れても、僅か13mmと言う薄さです。
スタイリッシュなお財布を探している方にオススメです。
m+(エムピウ)
Mピウといえばこちらのシリーズ「ミッレフォッリエ」
一枚革で作られたコロンとした四角いフォルムが、なんとも愛らしく人気のお財布です。
こちらも受注生産の特別仕様として、左利き用の同シリーズを展開しています。
TAVARAT(タバラット)
2014年設立のまだ若いブランドです。
革製品以外にもネクタイやタイピンなども扱ってるブランドですね。
アマゾンでも取り扱っていますね。
まとめ
左利き用財布について、まとめてみました。
因みに、日本人の左利きの割合ですが約11%程度。
10人に一人と言われています。
そう考えると、ニッチではありますが充分マーケットとして成立しているんですよね。
調べていたなかなか面白かったです。