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【抜けない】新しい革財布のカード入れがキツイ理由について【入れづらい】

2020年8月18日

皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。

財布を新調した時、「カードが入れづらい事」ってありませんか??

新しい財布の使いづらさについて書いてみます。

革財布のカード入れはキツめに設計されている


「カードを無理やり押し込まないと入らない・・・不良品??」

新しい財布に中身を移し替えてると、なんだかやけにカードポケットが入れづらい。

「寸法間違ってんじゃない?」 と、不安になってしまいますよね。

実は革財布のカード入れはあえて、キツキツで作ってるんです。

というのも、革は性質上使い込むと柔らかくなり伸びます。

その為、最初から緩い設定のカード入れだと使い込んだ時にポケットがガバガバになり、カードが脱落する恐れがあります。

カードが入れづらい財布というのは、革が馴染んだ後を考慮してデザインされたお財布。
つまり、ちゃんと設計されたお財布と言ってもいいです。

革財布のカード入れを使いやすくする方法



新品の財布は革が馴染むまでは使いにくいです。

なので、新調した財布のカードポケットを使いやすくする。

下記の方法はカードポケットを柔らかくする方法というより、「革を柔らかくする方法」として全般的に使える小技が中心です。

革小物やレザーバッグにもOK。
革が堅い時に柔らかく、使いやすくなる基本的な小技になります。

手で揉み込む

一番の基本はコレです。

道具も特に必要ありません、手で優しく揉み込みましょう。

革は揉まれると、繊維がほぐれ柔らかくなります。
また、革の特性として下記を覚えておいてください。

  • 暑い(湿度が高い) = 柔らかくなる
  • 寒い(湿度が低い) = 硬くなる

革に含まれる水分量が変わる事で、硬くなったり柔らかくなったり・・・
この特性を覚えておけば、革が硬い時にどうすれば良いかが分かります。

財布のカード入れが硬い時は、温めた手で揉みこんであげましょう。

ただ、力を込めすぎると形崩れしてしまう可能性があります。
力を込めずに、優しく温めるように揉み込みましょう。

カード入れて放置 or 普通に使用


カードポケットを揉み込んだら、後はカードを入れて馴染むのを待つだけです。

特に意識をしなくても、2週間も使っていれば徐々にカードが入れやすくなります。

焦らなくても、いずれ革は馴染みます。

ただ、革により馴染み具合は違います。
その為、早くカードポケットを馴染ませたい場合は下記です。

  • ① : カードの出し入れを繰り返し、ポケットを馴染ませる
  • ② : 厚めのカードを2枚程入れ数日放置 (暖かい部屋なら尚良し)

カードの出し入れを何度か繰り返した後、本来1枚カードが入るポケットに2枚差し込み放置します。
この時暖かい部屋だと革の馴染みが早いです。

ただ、注意して頂きたいのが「革は使っていると伸びるが、自然と縮むことはほぼ無い」という事です。

つまりカードポケットを拡げ過ぎると、カードが脱落する問題に悩まされる事になります。

その為カードを無理やり詰め込むのは×、放置し過ぎも×。

様子を見ながら馴染み具合をチェックしましょう。

ヒロ

基本、普通に使ってれば革は柔らかくなります。

オイル・クリームを塗り込む

基本的な用途は、艶出しや傷を防ぐ為のお手入れ用ですが、革が柔らかくなる効果も期待できます。
革の繊維内にオイルが染み込み、柔らかくなるイメージです。

エイジングも期待できるので、使い始めの革製品にひと塗りしておけばいいでしょう。
基本的なオイルの塗り方は以下です。

  • 製品をブラッシングしホコリを落とす
  • オイルを少量塗り込み 薄く伸ばす
  • オイルの浸透を待ち(1~2時間) 乾拭きで仕上げる

※オイルはつけ過ぎるとシミ、カビの原因になります。
※目立たない場所でテストしてからがお勧めです。

革を早く柔らかくしたいからと、多くのオイルを塗り込んでも逆効果になります。
薄〜く塗り込めば大丈夫です。

好みもあると思いますが、定番のモゥブレィデリケートクリーム辺りが無難でオススメです。

他にも様々な皮革用クリームがありますので、好みのアイテムを探してみてください。

革の柔軟剤

流石にここまでする必要はないと思うのですが・・・

一応、手段として紹介しておきます。笑

名前の通り、革を柔らかくする為のアイテムになります。
レザージャケットや革靴などの、硬いレザーへの使い道が主ですが革財布にも使えます。

あまりに革が硬い時は、試してみても良いかもしれません。
(※使用できないレザーもあるので要確認)

まとめ

財布のカードポケットが入れづらい時の、対処方法をまとめてみました。

柔軟剤やオイルを使うのもありですが、基本そこまでする必要ありません。
使っていれば自然と馴染みます。

革は生き物です。
焦らず、育てる感覚で、ゆっくり革が馴染むのを楽しみましょう!!

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