皮革製造メーカーに勤めるWEB担当者のブログ

革製品

【壊れた】キーケースの金具(フック)が外れた時の直し方【修理】

投稿日:2020年5月22日 更新日:

皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。

3連、4連、6連と様々なタイプがあるキーケースの金具。
実は壊れやすいパーツの一つなんです。
修理方法についてまとめてみます。

キーケースの金具は消耗品だと思ってよい

主に三つ折りタイプのキーケースについてる金具。
名前はそのまま「キーケース ◯連金具」とか、「◯連フック」などと呼ばれます。

このキーケース用の金具ですが、割と壊れやすいパーツです。
どちらかと言うと、消耗品に近いイメージです。

例えばですが、車に乗ってる人は「タイヤ」や「オイル」を定期的に交換しますよね。
キーケースも同じようにメンテナンスが必要で、イメージ的には…

  • 車体 = 「キーケース本体、革の部分。」
  • オイルやタイヤ = 「金具、ファスナー等の資材。」

このようなイメージ。

金具はあくまでもキーケースを構成するパーツの一つであり、交換してメンテナンスすれば長く使えます。

キーケースの金具が壊れる主な原因


ブランド物から、100均のキーケース迄。

値段や形、素材は違えど、キーケースに使われている金具の基本構造は同じです。
土台の金具に溝があり、そこにフックが取り付けられた形。

金具がダメになる原因は主に2つ。
それぞれどの様なトラブルなのか書いてみます。

金具の摩耗

最も多いトラブルが「金具の摩耗による金属疲労」
小さな力ですが、鍵を支えるだけでも金具に負担が掛かります。

毎日鍵を支える事で、資材(金具)が少しずつ磨耗し、削れ、幅が広くなります。
それにより、フックの抑えが効かなくなり、キーフックが脱落。

この形のキーケース金具の弱点とも言えるのですが、構造上仕方がありません。
こうなると、金具を交換するしかありません。

金具の歪み

次に多いのが「金具の歪み」でしょう。

土台の金具が歪み、全体の幅が広がり、フックが脱落してしまうトラブルです。

  • 「キーケースを後ポケットに入れて座った」
  • 「重い荷物の下敷きにした」
  • 「無理やり鍵を引っ張った」

などなど・・・
キーケースに圧が掛かる事により、金具が歪んでしまいます。

こちらは外れたフックを差し込んで、歪みを修正すればなんとか使えますが、一度歪んだ金具は、いつ脱落するかわかりません。
同じく、交換する事をお薦めします。

金具が壊れた時の対処法

それではキーケースの金具が壊れた時、どうすれば良いのでしょう。
修理を依頼したいけど、何処に依頼をすればいいのか?
また、自分で修理するにはどうすればいいのか?

など、ベストな修理方法を提案します。

修理を依頼する


修理を依頼する場合、対象のキーケースがブランド(直営店があるか)アイテムか、
そうでないかで、持ち込み場所が変わってきます。

料金や納期の違いもあるので、特徴を踏まえた上で修理を依頼しましょう。

ブランド直営店

  • 同じ金具に交換して貰える
  • 混み具合により、納期が前後してしまう
  • リペアショップと比べると修理料金はややお高め

ブランドキーケースの場合、金具に「ブランドのロゴ」が打刻されている場合があります。
この刻印入りの金具は一般には出回っていない為、もし、完璧な修理を求めている場合、直営店での修理が必要となります。

「購入した店舗じゃないけど、修理品を持ち込んでいいの?」
という疑問を抱く方もいるかも知れませんが、購入店は基本関係ありません。
※偽物の持ち込みは無理ですよ!!

例えば下記はLOUIS VUITTONのリペアサービスのページ。

出典:LOUIS VUITTON

まずは、お近くの直営店に「修理が出来るか」、問い合わせてみるとよいでしょう。

街のリペアショップ

  • 金具は流通品(代替え品)での修理になる
  • 修理専門なだけあり、納期は早め
  • 料金が安い:2000円~5000円程度

「金具の打刻とか良いから、とにかく安く直したい!!」

その場合、リペアショップがオススメです。
金具は代替え品による交換になりますが、用途は同じなので問題なく使えます。

なにより料金が安い。
キーケースの金具交換で3000円前後〜が相場です。
(もっとお安いショップもありますので、探してみてください。)

修理の上がりも早く、その場で作業をしてくれる場合もあります。
急いでいる方は、リペアショップが良いかも知れません。

自分で修理する


別売のキーケース用金具を購入して、自分で修理する方法です。

別売のキーケース金具は「かなり安い」です。
真鍮やメッキなど、素材によりピンキリですが200円〜1000円程度。

手芸用品店やクラフトショップに売っています。
ネットショップで探す場合「キーケース 金具」で引っかかるので、必要なフックの数で探すと良いでしょう。

「そんなに安いのなら、自分で直したい!!」 と思った方、多いのではないでしょうか。

実はそんな簡単じゃないんです。
まず、キーケースの金具を留めている、ビスみたいな丸い球体。↓↓

「カシメ」といいます。
カシメは通常外さない事を前提に、強い力で打ちこまれています。

もしカシメを外す場合、「喰い切り」を使い、カシメを引きちぎり外します。
喰い切リは物を切断する工具、刃の角度が垂直な点がニッパーとは異なります。

また、カシメを取り付ける際も「カシメ打ち」という工具が必要。

レザークラフトが趣味の人なら馴染みがあるかも知れませんが、一般家庭にある工具ではありませんよね。

これらの「工具+金具」を全て揃えると、安く見積もって2000円~程度。
なおかつ、レザークラフト初心者がカシメの打ち込みで、キーケース本体を傷付けない保証もありません。

腕に自身のある方はチャレンジしてもいいかも知れません。
カシメの取り付け方法について、解説しているサイトを貼っておきます。

自分で金具交換する場合、壊れにくい金具を取り付けましょう。
スイスに本社を置く、アミエット社(amiet)は高級金具で有名、強度も安物とは違います。

一般的な金具の2倍程度~のお値段がします。
ややお高めですが、高級ブランドにも採用されるだけあり、値段相応のしっかりとした作りです。

まとめ

キーケースの金具が壊れた時の対処法について、書いてみました。

僕の勤め先の話ですが、
『自分で修理をしようとして、カシメと本体を傷だらけにした状態で、修理をお願いしにくるお客様。』がいらっしゃいます。

こうなると、逆に修理代が上がってしまう可能性もあります。
自信がない場合、下手にイジらず最初からプロに任せましょう。

参考になれば幸いです^^

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