皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。
楽天の送料区分統一試作(送料無料ライン)が始まってから、もうすぐ一年です。
開始直後は混乱もありましたが、馴染んできましたね。
ところが、「39ショップ」の仕組みが分かってないお客様が多くいらっしゃいます。
改めて内容を復習してみたいと思います。
楽天 39(サンキュー)ショップとは
楽天 39(サンキュー)ショップとは、「楽天送料無料ライン」を設定している店舗の事です。
「楽天送料無料ライン」は2020年3月18日よりスタートした楽天の試作の事。
楽天の店舗事にバラバラに設定されていた送料無料価格を、3,980円(税込)以上購入で無料に統一した試作になります。
楽天側がこの試作を発表した時、一部店舗が反対して「公正取引委員会」に署名を出すまでに揉めましたね。
送料変更の作業がすごくめんどくさくて、本当にイライラしたのですが 笑
運用が始まってみると、懸念してた売り上げの減少などはみられませんでした。
約1年起ちましたが、楽天市場全体の85%の店舗が「楽天送料無料ライン」を設定しています。
では、「39ショップ」の探し方と送料無料になる条件を説明します。
送料無料になる条件
まず、「送料無料ライン」に加入しているかどうかは商品ページの「アイコン」を確認しましょう。
こちらの赤丸のアイコンが「39ショップ」である証になります。
対象ショップ内で3,980円以上購入なら送料無料になります。
この「39ショップ」は2021年2月現在〜楽天全体のショップの85%を占めてますので、特に注意しなくても探すことができます。
また、「絞り込み検索機能」を使い一覧で表示する事も可能です。
絞り込んで探す場合、欲しいアイテムのキーワードを検索した後、絞り込み条件で「送料無料ライン/39(サンキュー)ショップ」を選択します。
これで「39ショップ」に設定している店舗のみが表示されるようになりました。
送料無料にならないパターン
では、3980円以上の注文をしているにも関わらず「送料無料」にならないパターンを確認していきましょう。
- クール便・大型便
- 単品配送
- 特定送料
それぞれ解説します。
※「39ショップ」は全ての地域で3,980円以上購入で送料無料ではありません。
「沖縄・離島・一部地域」への配送は、9,800円(税込)以上で送料無料となります。
下記ページより対象地域を確認できます。
心配な方は確認してから注文するといいかもしれません。
クール便・大型便
クール便や大型便などの、配送に手間が掛かる注文は「送料無料ライン」対象外になります。
もっと簡単に言うと、送料の設定は店舗に一任されています。
その為、店舗によって無料であったり有料であったり、注文確認画面まで進むと配送方法が「クール便」と表示されるので確認できます。
細かいルールは店舗により異なるので、配送ルールが記載されているショップの「会社概要ページ」を確認してみましょう。
単品配送
以下、楽天より引用です。
「単品配送」設定がされている商品は、商品ページ、買い物かご、注文確認画面で「単品配送」と表示されています。
引用元:楽天「単品配送」とは何か知りたい
簡単に言うと「同梱不可アイテム」のことですね。
事情は様々ですが、「この商品はこれだけで注文してね!!」と言うことです。
こちらは3,980円以上のアイテムなら送料無料になります。
特定送料
特定送料とは、送料無料ラインに含まれない例外的な送料区分です。
これらの区分は3980円以上の購入をしても、無料にならず店舗が設定した送料が適応されます。
以下の通りです。
- 「送料無料ライン」に申し込んでないショップ
- 一部の酒類
- 発送元が、沖縄・離島等の地域
- 本・CD
39ショップは強制参加ではない為、「送料無料ライン」に申し込んでないショップもいらっしゃいます。
参加してないショップの送料は「特定送料」となり店舗独自の送料設定となります。
また、「酒類、本、CD」など送料が設定されてる場合があります。
「特定送料」設定がされている「商品」は、商品ページ、または買い物かごの注文確認画面で「特定送料」と表示されるので確認ができます。
また、発送元(購入する店舗)が「沖縄や離島」である場合は「特定送料」が掛かってしまいます。
商品の発送元が、「沖縄・離島・一部地域」として設定されている地域一覧
上記の発送元から購入する時は注意しましょう。
後から送料が加算されるパターン
「送料無料」だと思い購入したにも関わらず、後になって送料を追加請求されるパターンがあります。
例えばこのようなパターンです。
- キャンセル・返品・交換処理を行った
- 製品の形状が特殊で、配送方法の選択肢がシステム上にない場合
- 注文個数が多く、一つにまとめて配送ができない場合。
- 複数の配送方法が含まれている場合
- 沖縄・一部離島への配送希望をしている
それぞれ、ざっくりまとめます。
イレギュラーな処理が起きた
送料があとから追加されるパターンで一番多いのが「キャンセル・返品・交換」などのイレギュラーな処理が起きた時が多いです。
勘違いしている人がいらっしゃいますが、キャンセル・返品・交換の送料は送料無料ラインに該当しません。
各ショップの返品特約(ポリシー・ルール)は、ショップの「会社概要ページ」などに記載されています。
一読しておくといいでしょう。
同梱・個口・配送方法が原因
同一ショップ内で複数の商品を注文した時に「配送方法が異なり同梱ができなかった。」
また、「注文個数が多く一つの箱で送れない!!」 等々。
上記のような注文が発生する可能性がある店舗さんは、「注意書き」を入れてる場合がほとんどです。
例えばこんな文章です。
「クール便」と「通常配送」のお荷物を一緒に購入された場合、ご注文画面で送料無料と表示された場合でありましても、後程送料を追加(変更)してメールにてご連絡致します。
上記のような注意書きが入ってます。
確認しておきましょう。
沖縄・一部離島への配送希望
送料無料なのに「沖縄・一部離島」と言う事で送料を請求された例です。
冒頭にも書きましたが、「39ショップ」に参加してる店舗で「沖縄・一部離島」への配送は購入合計金額が9,800円(税込)以上の場合に送料無料がルールになります。
楽天市場で「沖縄・離島・一部地域」として設定されている地域一覧
ルールは存在しますが配送の詳細な設定は「楽天」ではなく、「店舗」が設定します。
その為、追加で送料を請求されたり、中には9,800円以下の注文が入った時、キャンセル処理をおこなっている店舗もいらっしゃるようです。
残念ながら、楽天のルール通りに運用してたら店舗が維持できないと言うことなんですよね。
なので、不明点がある場合、「店舗」へ問い合わせてみましょう。
もし、納得がいかない返答が返ってきたとは「楽天」に連絡を入れてもいいかもしれません。
まとめ
楽天の「39ショップ」に関してまとめてみました。
試作が始まって約1年、運営者目線の意見ですが・・・
僕の勤務先の店舗は「大きなダメージはない」ですかね。
元々、「送料無料ライン」と近い金額設定していた為、大きな混乱もなかったです。
売り上げが下がったのは確かですが、「送料無料ライン」が原因なのか「コロナ」が原因なのかわからない状態でした・・・^^;
お客様としては、お買い物しやすくなったのでは無いでしょうか??
参考になれば幸いです!!