皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。
お客様より 「左利き用の財布って無いの?」と言う、ご意見を一定数いただきます。
仕事柄、様々な財布を手にするのですが、確かに「左利き用の財布」って少なく感じます。
今回は「左利きの人」でも快適に使える財布の特徴についてまとめてみます。
左利きだと普通の財布が使いにくい
一般的な財布は「右利き用」に作られています。
「長財布」や「三つ折り財布」など様々な形状がありますが、左手に財布を持ち、右手でお金を取り出す事を想定したデザインです。
左利きになると構図が逆。
右手で財布を持ち、左手お金を取り出す動作になります。
左利きの人が「普通の財布」を使うとレイアウトが逆になります。
ファスナーの向きが逆になったり、小銭入れが逆だったりと不便そのものです。
左利き用財布を販売しているメーカーは少ない
「左利き財布」を出しているメーカーは少なく感じます。
なぜか?
理由の多くに「コストの問題」があります。
一般的に革製品は「抜き型」を使い革パーツを切り出し、縫製する流れが多いです。
左利き用の財布を縫製する場合、「左用の抜き型」が必要となり単純にコストが2倍です。
注意ポイント
メーカーにより製造方法やコストの出し方が異なる為、一概には言えません。
日本の左利き人口は10%前後で推移しています。
9割が右利きで、残りの1割が左利きです。
左利き用の財布を作って一定の売り上げは取れるのか??
メーカーとしては判断が難しい所ですね。
左利きの人が財布を選ぶときのポイント
「左利きの人」はどのような基準で「財布」を選べばいいのでしょうか。
使いやすい財布の形や購入場所について考えてみます。
シンメトリータイプの財布
「シンメトリー」とは左右対称という意味。
財布でいうと、「がま口財布」なんかが当てはまります。
このタイプの財布は、利き手を選ばせません。
ただ、がまぐちの口金が逆になるので、左利きの人には少し開けづらいかもしれません。
シンメトリータイプで言えば、下記のような財布は如何でしょう。
左右対称でどちらに「カード」・「小銭」を入れても使える為、利き手を選びません。
シンプルな作りですが、コンセプトがいいですよね!
メーカーに問い合わせてみる
どうしても欲しい財布の場合、ダメ元でメーカーに問い合わせてみるのもありです。
因みにウチのメーカーは「基本受け入れ不可だが、別料金で要検討」となってます。
依頼するメーカーによりますが、案外相談に乗ってくれたりします。
まずは勇気を持って要相談ですね!
ハンドメイドサイトで探す
minnneなどのハンドメイドサイトで、お財布を探すのもありでしょう。
メーカーからではなく、個人で出品しているクリエーターさんから購入するという訳です。
個人のクリエーターさんなので、相談次第で「左利き用財布」を作ってくれるかもしれません。
気になったら相談してみましょう。
左利き用財布を展開しているブランド
最後に左利き財布を展開しているメーカーをいくつか紹介します。
全て「日本製のお財布」になります。
abrAsus(アブラサス)
定番のアブラサス。「薄い財布」の左利き用タイプになります。
「世界一薄い二つ折り財布」を目指したと言うだけあり、本当に薄いです。
カードやお札を入れても、僅か13mmと言う薄さです。
スタイリッシュなお財布を探している方にオススメです。
m+(エムピウ)
m+(エムピウ)といえば、こちらのシリーズ「ミッレフォッリエ」。
一枚革で作られたコロンとした四角いフォルムがなんとも愛らしく、定番人気のお財布です。
こちらも特別仕様として、左利き用のシリーズを展開しています。
TAVARAT(タバラット)
2014年設立のブランドです。
革製品以外にも、「ネクタイ」や「タイピン」なども扱ってるおり、ビジネスシーンのアイテムが一式揃います。
関西のブランドになります。
定番のコードバン二つ折り財布が、ビジネスシーンにピッタリですね。
贈り物にも良さそうです。
まとめ
左利き用財布について、まとめてみました。
日本の左利き人口の割合は10%程度。
ニッチではありますが、確実に一定の需要があるマーケットになります。
もっと多くのメーカーが、積極的に参加したら面白そうなんですけどね。
参考になれば幸いです。