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【通勤・通学】雨の日にバッグの中身が濡れる問題 対策について考えてみる【どうしてる?】

皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。

憂鬱な雨ふりの朝。
「嫌だな・・・」と、思いつつも「通勤・通学」をしなければなりません。

職場や学校に着く頃には、「バッグの表面が濡れ、中まで雨が染みてる」なんて事も・・・
では、「雨の日の通勤」を快適に過ごせるバッグの条件とは何でしょう。

考えてみます。

雨の日でも「通勤・通学」でバッグを使わざる得ない

雨 バッグ

雨の日でも「通勤・通学」にバッグは必要になります。

中には「雨の日」と「晴れの日」でバッグを使い分ける人もいるかと思いますが、少数派ではないでしょうか。

ヒロ
毎日の通勤となると、そこまで気が回りませんよね・・・

ですが、6月の梅雨など「雨の多い時期」には雨に濡れた生地が乾かず、半乾きで使うことになったりとストレス溜りますよね。

対策を考えると以下の2パターン。

  • 手持ちのバッグに「雨対策」をする
  • 「雨に強いバッグ」を購入する

内容別に解説してみます。

手持ちのバッグに雨対策をする

バッグ
現在使用している「バッグ」に雨対策をする方法です。

主な対策は下記の2つ。

  • レインカバー
  • 防水スプレー

急なゲ雨もあるので、日頃から備えておけば安心ですよね。
それぞれ詳しく解説します。

レインカバー

いわゆるバッグの「カッパ」です。

ただ、一般的な「ビニールカッパ」はチープで使い捨てイメージがあるので、折角なら強ナイロンのしっかりしたバッグ専用の「レインカバー」をお勧めします。
バッグに一つ忍ばせておくだけで安心感が違います。

「バッグパック」・「ブリーフケース」等、手持ちのバッグの形状にあったレインカバーを探してみてください。

最近、「ゲリラ豪雨」の回数が増えてる気がします。
折り畳み傘を持ち歩くように、レインカバーを一緒に携帯するのもいいですね。

防水スプレー

防水(撥水)スプレーとは、スプレーした面に「防水(撥水)効果」が得られる、雨の時期に嬉しいアイテムになります。

一般的に「バッグ」や「革靴」に使用されるスプレーの成分は「フッ素系」か「シリコン系」の2種類に分かれます。
ざっくり特徴を説明すると・・・

イメージ 特徴
フッ素系 繊維に細かい「トゲ」がくっつき、毛羽立った状態を作り出し水や油を弾くイメージ ・高い
・効果が短い
・通気性はそのまま
・油への撥水効果も期待できる
シリコン系 水とはなじまない膜でコーティングするイメージ ・安い
・効果が長い
・通気性が損なわれる
・油への撥水効果はほとんどなし

ざっくりとした説明ですが、上記の通りです。
シリコン系の撥水スプレーは「膜でコーティング」するイメージ。
撥水性は強いのですが、通気性が失われてしまうため革やナイロンの質感が変わってしまうデメリットがあります。

その為、「装飾品」などの身につけるアイテムには、「フッ素系スプレー」をお勧めしています。

フッ素系スプレーは「繊維に絡む」イメージなので、質感を損なう心配はありません。
シリコンに比べると撥水効果はそこまく持ちませんが、お出かけ前にワンプッシュする感じで玄関に置いておくといいかもしれません。

中でもお勧めなのが、「M.モゥブレィ」。

モゥブレィといえば、「シューケア」で有名なメーカーですが、こちらの「プロテクターアルファスプレー オールマイティ」なら様々な素材に対応。

スムース・ムートン・ナイロン・キャンバスなど、色々使える「フッ素系スプレー」です。

「雨に強いバッグ」を購入する

雨の日 バッグ

ここからは、「雨に強いバッグ」の購入ポイントを紹介します。

キャンプなどで使用する「完全防水のリュック」では、ゴツすぎてちょっと重い印象なので、あくまで普段使い(通勤)をテーマに考えてみます。

ポイントとして考える点は3つ。

  • 素材は?
  • コーティングは?
  • ファスナーは?

では見ていきましょう。

素材は「レザー」か「ナイロン」か

バッグの素材は色々ありますが、ビジネスシーンで考えると「レザー」か「ナイロン」の2択でしょう。
一般的にレザーは水に弱く、ナイロンは水に強いとされています。

ただ、中には「水に強いレザー」もあります。
例えばスコッチガード™レザーが代表的ですね。

ポイント

スコッチガード™は3M社販売している「撥水・防汚製品」になります。
あの、特徴的な菱形ロゴマークは見たことある人が多いのではないでしょうか。

スコッチガードレザーは、革の表面にスコッチガード加工を施した撥水、防汚使用のレザーになります。
レザーなのに水に強い素材です。

また、ナイロンは水に強い印象ですが、中でも強度が高いと言われる素材がCORDURA(コーデュラ)。
その強度は一般的なナイロンの7倍とも言われています。

「高密度ナイロン」はややお高めな素材になりますが、繊維が凝縮されており水も通しにくくなっています。

アウトドア製品・ワークウェア・バッグ・高機能の衣類などに用いられる丈夫な素材です。

まずは購入予定のバッグに、どのような素材が使われてるか注目してみましょう。

防水 or 撥水のコーティング加工がされているか

先にあげた「防水スプレー」のような加工が表面に施されている素材です。
そもそも「撥水」と「防水」は似て非なる加工です。

こちらも簡単に解説すると・・・

  • 撥水:水をはじく加工
  • 防水:水を通さないための加工

「撥水」は生地の表面で水を弾く加工を言います。
それに対して「防水」は生地素材そのものが水を通さない加工です。

撥水に比べて防水のほうが水には強い作りですが、隙間がなく蒸れやすいというデメリットもあります。

「防水」は読んで字の如く「水の侵入を防ぐ加工」ですが、「撥水」は水の侵入を防ぐ保証はありません。
ただ、あくまで用途は通勤シーンになります。

撥水加工だでも通常は問題ないでしょう。

止水ファスナーを使っているか

上記2つのポイントに加えて重要(?)というか、見落としがちなポイントです。
バッグの「ファスナー」と「縫製箇所」をチェックしてください。

「防水」を売りにしたバッグなのに、ファスナー部分に対策が施されておらず雨で浸水したという話はよく聞きます。

ヒロ
ファスナー部や縫製箇所にまで、気を使ってないテキトーな作りのバッグには注意が必要です。

「止水ファスナー」とはテープの表面をポリウレタンフィルムでラミネートした防水仕様のファスナー。
ファスナーを閉めた時、テープ部分がピッタリ密着して水の侵入を防ぎます。

ポイント

「ウォータータイトジッパー」(止水ファスナー)は1998年にファスナーメーカーの「YKK」が、カナダのアウトドアブランド「アークテリクス」と共同開発して誕生しました。

ノースフェイスなどの「高機能アウター」などに、よく採用されています。
完全防水ではありませんが、雨には有効なパーツになります。

雨に負けない丈夫なビジネスバッグ(リュック)3選

撥水 防水

最後に「雨の日でも快適に通勤可能」なビジネスバッグをピックしてみます。
僕の独断でのチョイスですが、上記の章で挙げたポイントを踏まえたバッグを選定しています。

ぜひ、通勤バッグ選びの「ヒント」にしてみてください。

BROSKI&SUPPLY / ブロスキーアンドサプライ

一見普通のレザーバックパックですが、革部分が防水仕様になります。

素材はオリジナルの「防水レザー」で耐水性は、なんと傘の18倍!!
ファスナーはYKK製の「アクアガード(止水ファスナー)」を使用。雨に負けないバックパックです。

レザーは重さが気になりますが、なんと1300g程度です。
抜かりなしです。通勤に最高ではないでしょうか。

こちらのメーカーは昨年、マクアケで「雨に負けないスリングバッグプロジェクト」を公開し、応援購入2000万を達成しています。

防水レザーを使用したプロダクトに「こだわり」が感じられます。

PORTER / ポーター

言わずもがなの「PORTER」です。
こちらの「PORTER GUARD」は2020春夏より展開がスタートしたシリーズです。

表生地は「撥水・防汚効果」があるスコッチガード™レザー。
革のシボのような柄を立体的に表現した「止水ファスナー」を取り入れた、デザイン性と機能性を備えたシリーズです。

ガチガチの「防水加工」のバッグと違い、さりげなく「撥水加工」を素材に取り入れています。

スコッチガード™レザーの型押し具合が、ビジネスシーンにピッタリですね。
一見、普通のビジネスバッグに見えるところがいいですね!

THE NORTH FACE / ザ ノースフェイス

ベタですが、王道だと思います。
ノースフェイスの「シャトルデイパック」。

生地は高密度で強度に優れた「1050DのコーデュラバリスティックRナイロン」。
防水ではありませんが、日常生活では充分な撥水が期待できます。

PCポケット収納部のファスナーはYKKの「アクアガードファスナー」を使用。
雨の侵入を防ぎます。

スーツに合うシンプルなフォルムが嬉しいですね。
個人的に欲しいアイテムの一つです。

まとめ

雨の日のバッグの悩みについてまとめてみました。

まずはバッグの素材が雨(水)に強いのか弱いのか確認してみましょう。
その上で、「対策するの」か「新しく購入する」のか検討してみると良いかもしれません。

ちなみに「合皮(フェイクレザー)」は水に強いです。
表面がコーティングされてるので、雨を弾く(?)イメージになります。

ヒロ
ランドセルや学生のローファー、就活生バッグと言えばわかりますかね。

ただ、欠点もあって一言でいうと「もろい」。
ランドセル素材のような丈夫な素材もありますが、一般的には3年〜程度でダメになります。

買い換えることを考えると、アリな気もするんですけどね・・・

参考になれば幸いです。

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