皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。
新年度が始まりましたが、皆様はパスケースを新調されましたか?
リール付きパスケースにありがちな、トラブルについて書いてみたいと思います。
目次
パスケースのリールは壊れやすい
こんな事を書いたら怒られてしまうかも知れませんが、パスケースについているリールはそこまで強度がありません。
日に何度も伸縮を繰り返す内に、リールの紐は徐々に摩耗します。
やがて起こり得るトラブルが
- 紐が切れる
- 紐が本体から抜け落ちる
- リールが巻き戻らない
などでしょうか。
パスケースのメインは本体の革の部分になるので、リールは消耗品だと思っていいでしょう。
では、リールが壊れた時どのような対処をすればいいのでしょうか。
リールだけ修理する場合は?
パスケースのリールだけを修理する場合、大きく分けて3つのパターンに分けられます。
それぞれ解説していきます。
自分で直す
お勧めはできませんが、自分で直すこともできます。
ですが、それなりの工具が自宅にある人限定です。
リールは小さなパーツですので、バラして修理するとなると、労力に見合わないかもしれません。
修理について解説している方のブログを見つけました、参考にどうぞ。
メーカーに修理を依頼する
確実なのがこれ、メーカーに修理依頼をすることです。
僕の勤め先にも、同様の修理依頼を多数いただきます。
間違いなく、修理されて帰ってきます。
ですが、これもお勧めできません・・・
なぜなら、修理料金が高い。
高くなってしまう理由は固定費として、往復の送料が掛かるから。
そこに新品のリール代を含めた工賃が掛かるので、金額を出す時は・・・
「往復の送料」+「工賃」 = 修理費
となる訳です。
パスケースは相場が2000円〜5000円程度の商品が多いので、相場を考えるとリールだけの修理がオススメができないのです。
下手すると新品のパスケースを買った方が安上がりのときもあります。
ただ、これは一例に過ぎません。
無料で修理を行ってるメーカーもあるので、修理に関してはまずは問い合わせを行ってみましょう!!
リールのみ購入する
一番のおすすめはコチラ、リールだけを購入します。
ちなみにメーカー事に多少の見た目の違いはあれど、似たようなリールを使ってます。
どこで売ってるかというと
- 手芸屋さん・クラフトショップ
- ダイソーなどの100均
- Amazon、楽天などのECモール
などです。
ネットで探す場合「リールキー」または「キーリール」と検索すると引っかかります。
ネットもいいのですが、侮れないのが100均。
クオリティ的にも大きな差はありません。
値段的も、高く見積もっても100円〜500円。
リールだけ購入するのが一番安上がりでは無いでしょうか。
パスケースはカバンの内側に下げるのが理想
「あんたの所のパスケースのリールが切れて、Suica落としたじゃないか!? どう責任とるつもりだっ!!」
実際にお客様より頂いた、お叱りの言葉になります。
全てのご意見に真摯に対応したいのですが、縫製メーカーがリールを作っている訳ではありません。
その為、リールの強度についてお叱りを受けた場合、別のメーカーのリールにシフトするか、検品をしっかりする位しか対応策がありません。
なので、メーカーとしてはお客様に
- パスケースをカバンの内側に下げる事
- クレカや免許証等、なくしたら困るカードを入れない事
この二つを推奨しています。
紐が切れる事が不安な場合
パスケースをかばんの内側に垂らすようにすれば、リールの紐が切れた場合でも、カバンの中にパスケースが落ちるので無くす心配はありません。
でも、やっぱり外側に取り付けたいですよね??
せっかく買った、パスケース外から見えないのは寂しいです。
その場合、リールをワイヤータイプの物に変更する事もありです。
ワイヤータイプですので、紐が切れるという不安はなくなるでしょう。
リールはリングで繋がってるだけなので、カスタムも簡単にできます。
自分好みのカスタムすれば、パスケースにもっと愛着湧きますよね。
まとめ
パスケースのリールが破損した時の対応方法をまとめてみました。
リールはお手軽な物が多いので、修理はお安くできるかと思います。
ですが、ICカードを落としてしまってからでは、遅いので紐が古くなってきたと思ったら、交換してもいいかもしれませんよ。
財布やバッグを製造している、皮革製造メーカー勤務のWEB担当です。
革職人さんやデザイナーさんから得た革製品の知識と、勤務中に得たネットショップの事を書いています。