皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。
本日はブランドが持つ「イメージ」についてのお話です。
一定数いるブランド嫌いの人々
皆様、財布をどのような基準で選びますか。
デザイン? 素材? 値段?
もしくは、ブランド?
「〇〇」、というブランドの財布だから購入する。
立派な購買理由です。
ただ、そう言ったブランド好きの人や、ブランドそのものを一括りに「嫌い!!」、と否定する人がいます。
そもそも「ブランド」とはなんなのか。
考えてみたいと思います。
ブランドとはなんなのか
そもそも、「Brand(ブランド)」とは焼印を押す意味の「Burned」が語源。
自分の家畜と他人の家畜を区別するために焼印を押し、区別した事がスタートとされています。
これを読んでわかるように、「ブランド = 区別」。
例えば全く同じ機能で見た目も似たような財布があるとします。
- A:2,980円,無名ブランド
- B:29,800円,ハイブランド
違いは「B」にワンポイント、ブランドのロゴが入っているだけです。
あなたは、どちらを選びますか??
意見は半々でしょう、正解はありません。
ただ一つ言えるのはここで「B」を選ぶ人は、ブランドの価値に対価を払ったと言う事。
つまり、単なる「商標」の事を「ブランド」と言えるかというと、それはニュアンス的に違うという訳です。
他との差別、区別、特別感など、違いがあって初めてブランドに価値が生まれます。
ブランド嫌いな人の心理
では、ブランドアイテムが嫌いな人の意見はどんなものでしょう。
あくまで、僕の思う所ですが下記のような意見が主ではないかな? という印象です。
- 価値を見出せない
- 人と被りたくない
- なんとなくイメージ的にヤダ・・・嫌い
「価値を見出せない」 「人と被りたくない」など、真っ当な意見だと思います。
人により価値観は違いますから、このような意見が出るのも当然。
ブランドアイテムになんの魅力も感じない人もいるでしょう。
ただ、最後の「なんとなくイメージ的に嫌い・・・」
メーカー側からすると、この意見が一番怖い。
この意見が出た時点で、イメージ戦略がうまく行ってない証拠になります。
ブランド価値はイメージに左右される
想像してみてください、とあるブランド財布があるとします。
その財布を・・・
- 嫌いな有名人がCMに採用されていた
- 苦手な友人がSNSで自慢してた
- 量販店で激安で販売されていた
無意識に記憶に刷り込まれる記憶を「潜在記憶」と言います。
一瞬感じたネガティブな印象。
思い出すつもりがなくても、感覚的に意識している記憶の事です。
上記の例で言えば、当人は思い出しているつもりはなくても、
「ブランド財布 = 嫌いな有名人・嫌いな友人」 = 嫌いなブランド という図式になってしまう。
ブランド財布には罪が無いのに、なぜか悪い商品に見られてしまう。
このような要因が世の中に溢れており、メーカーは「ブランド」イメージを守らなければなりません。
ブランド品の価値とは
例えば「ルイ・ヴィトン」。
一部で「ダサい、時代遅れ」などの声があります。
これは財布の作りについての意見ではなく、残念ながらそのようなネガティブなイメージを抱く人がいると言うことです。
財布としての作りに目を向ければ、ヴィトンの作りは素晴らしいです。
一つの製品として見た時、値段に見合う縫製、素材をしていると思います。
この例えは、車、服、家電、など世に溢れる全ての製品に当てはまります。
特に現代は、いくらでも情報が手に入ります。
良い情報も、悪い情報も関係ありません。
「自分の手で触って、本当に気にいるかどうか」
結局これだと思います。
最近はSNSの投稿なんかを気にしすぎてるのか、作りなんか二の次でいかに写真が盛れるか、自慢できるかで製品を選ぶ人が多すぎます。
(Sup○eme辺りがそれですね・・・・)
もしかすると上記のような薄っぺらい人(?)、に対するイメージでブランド物が嫌いと言う意見があるのかも知れません。
ブランド価値とブランドイメージ。
切っても切れない関係ですが、本当の"物としての価値"に目を向ける事が大切です。
まとめ
ブランドの嫌いな人の心理についてまとめてみました。
人は物事を「自分のフィルター」を通してから解析します。
そう考えると、イメージって怖いと思いませんか、いわゆる「偏見」ってやつです。
と、こんなこと書いてる、僕自身。
偏見の塊なんですけどね 笑
ブランドを見るときはネットの口コミより、まず製品そのものに目を向けてみましょう。
参考になれば幸いです。