皮革製造メーカーのWEB担当 ヒロです。
本日もパスケースのお話。
パスケースの中身が落ちるトラブルと、その対策について書いてみます。
オープンポケットのパスケースは中身が落ちやすい
いきなりですが、パスケースの中身を落とした経験ありませんか?
「改札を出ようとしたら中身がいつの間にかカードがない・・・」
最悪ですよね。
先日書いた、リールつきパスケースの紐が切れやすい問題。
それと並んで起こりやすい、パスケースのトラブルが「中身の紛失」です。
なぜこのような事が起こるのかというと、革のパスケースはカードに合わせて拡がるからです。
ポケットにカードを入れっぱなしにしていると、革にクセがつきます。
ポケットが拡がり、抑えが効かなくなると、カードがそのまま落下してしまいます。
それでは、「抜け落ちを防止」するにはどうすればよいのでしょうか。
抜け落ちを防止するにはどうすればいいのか
カードの抜け落ちを防止したい・・・
それにはカードポケットに合わせて、カードの厚みを調整するしかありません。
どのような事かというと、不要なカードを後ろに挟み隙間をなくします。
これで解決です。
なんか、読者の方からブーイングが飛んできそうですが 笑
実際、お客様からお問い合わせを頂いた時はこのように回答をしています。
「不要なカードを挟むのはダサいし、嫌だな・・・」
という方は、ICセパレーターを挟んでみてはいかがでしょうか。
重なったICカードの間に挟む事で磁気を遮断。
2枚以上のICカードを使用する時、エラーを防ぐ役割があります。
他にも、カードスリーブにICカードを入れて厚みをつける方法もありです。
結論は同じで、隙間をなくす事です。
ただ、この方法にも問題があって、幅を調整すればするだけ、革に癖がつきます。
これはレザーアイテムの宿命だと思っていだだきたいです。
では、カードの抜け落ちの心配がないパスケースとは、どのような物でしょうか。
カードが落ちにくいパスケース(定期入れ)とは
オープンタイプのパスケースはシンプルで取り出しやすいメリットがありますが、「カードが脱落しやすい」デメリットもあります。
ではカードが落ちづらいパスケースとは、どの様な特徴があるのでしょう。
スナップボタン付きパスケース
一番わかり易いのがこちら、スナップボタン付きのパスケース。
オープンタイプのポケットに「スナップボタン」が付いています。
ちょっとした工夫ですが、スナップボタンの先のホックによりカードが抑えられ、中身の脱落を防ぎます。
マルチケース(一体型ポーチ)
マルチケース = "複数、多様"の名前の通り、様々な使い方ができる万能ケース。
イメージで言うと、『コインケース(財布) + パスケース + キーケース』
一体型のケースと考えて貰えれば、分かりやすいかと思います。
荷物を減らしたい方が増えた為、ジャンルに縛られない一体型アイテムは人気です。
ICカードを中に収納すれば落とす心配もありませんし、パスケース兼キーケースなんて、身軽でお洒落じゃないですか。
二つ折りパスケース
別名「バタフライパスケース」と言われる定期入れです。
中心が蝶番で繋がっており、2面・3面にカードを入れて使用します。
こちらのパスケース、カードを入れる面を外に向けなければカードを取り出す事ができません。
つまり、使用しない時はカード面を内側しておけば、カードを落とすことがないということです。
また、一般的にバタフライタイプのパスケースは、ぶら下げて使用するタイプと違い、使用するときだけ、外に出す事を前提にしています。
その為、ICカードをどこかに落とすという確率は、少ないのではないのでしょうか。
まとめ
パスケースの抜け落ち防止について書いみました。
実はこれ以外にも、「ICカードの裏に両面テープを貼る」とか、「入り口にビスを撃つ」などがあります。
ですが、これらは本体が汚れる為、あまりお勧め出来ません。
一番簡単なのが「厚みを増やす」になります。
簡単なので試してみてはどうでしょうか。
参考になれば幸いです。